認知症の妄想を改善
妄想とは、誤った判断をしているけれど自分では本当だと思っている状態のことを指します。 間違った判断、根拠がないにもかかわらず確信が異常に強いのが妄想です。
認知症の症状の1つに被害妄想があげられます。 嫁にお金を取られた、ホームヘルパーさんを泥棒と呼ぶ、自分でこけたのにこかされたと騒ぐ、などいろいろな被害妄想が発生します。
認知症になった老人は、家族にないがしろにされ寂しかったり、かまってほしかったり、何かしらの不満やストレスを抱えています。 そのストレスの解消法が被害妄想なって現れるようです。
しかし、いったん不満やストレスが解消されると、この被害妄想は息を潜めるようです。
認知症の被害妄想には大きく3つの種類の被害妄想にわけられます。 それぞれの被害妄想の原因であるストレス不満の解消法をご紹介します。
タイプ別被害妄想の原因の改善法
1つ目は私は被害者だから同情してほしいタイプ
このタイプの被害妄想は、他人から構ってほしい、同情されたいといった寂しさから引き起こされます。
例えば、誰かにお金を取られた、嫁が夜になると説教しに来る、というような妄想にかかります。
このタイプの被害妄想には、話を否定せずに、話を聞いてあげることが大切です。 加害者にされた方は少し気に触るでしょうが、なんとか家族でフォローして我慢しましょう。
2つ目は優しくしすぎず対等に接してほしいタイプ
優しくされすぎると不思議と人間は心に負担を抱えます。
優しくされると素直に喜べない、無駄に張り合っちゃったりする時も子供のころありましたよね。
例えば、献身的に世話をしてくれる方を、泥棒と呼んだりすることがあります。 そういう時には、認知症の方に何か趣味などを教わるなど、対等な関係を目指すといいようです。
3つ目は老化を認められないタイプ
このタイプの被害妄想は、一人でこけたのにほかの誰かのせいにする、など老化していく身体機能に納得できない方がかかります。
残念ながら認知症にかかり老いてく体に歯止めはかかりません。
こういう方には、同じように介護が必要な仲間との交流や生活などで改善されることがあります。 自分だけでなく、他の人も同じなんだと理解することで、安心できるようです。
被害妄想は不安だったり寂しかったりの裏返しです
認知症になると、家族から疎まれたり、できることができなくなっていく歯がゆさや、自分が自分でなくなっていく不安などさまざまなストレスに苛まされます。 そのストレスの解消法として被害妄想という手段を用いることを怒らないであげてください。
認知症患者はなぜ怒られているのかわかりませんし、怒られて嫌な気持ちというのはずっと覚えています。 被害妄想に対して無駄な叱咤・説教・注意はできるだけやめて、優しい介護を目指しましょう。
ご紹介します!認知症で悩んでいるあなたへ!
はっきり言って認知症の介護は非常に大変です。育ててもらった母親・父親、愛する配偶者が認知症で違う人に変わってしまい、暴力や暴言は当たりまえで、ひどければ排泄物を投げつけてくるなどの行為もあり、介護者が精神的に参ってしまいます。
認知症患者本人も、正常に戻る瞬間は、とてもつらいものがあります。
でも、認知症は現代の医学では治らない…とあきらめていませんか?
認知症の改善をあきらめないでください。まだ手はあります。 その方法を知っておいて損はないです。
書籍で学ぶ認知症
認知症の本ってけっこうあります。何でも安くそろう安心のアマゾンで扱っている、おすすめの認知症の書籍を紹介しておきます。