心療内科と精神病院
心療内科や精神病院とは、通常は一般の人の心の病や精神病などの治療を行う場所です。 ですが、最近では認知症専門の心療内科や精神病院を見かけるようになりました。
精神科病院には、患者を入院させる施設が併設されているところがあります。 入院施設は2種類あり、比較的に自由に出入りができる解放病棟と、閉じ込めておく必要がある患者さんのため隔離施設である閉鎖病棟があります。
精神病院での認知症患者さんの待遇は他の老人ホームなどと比べるとあまり良くはありません。 なぜなら、精神病院は若い方も多く、年老いた認知症患者さんでは馴染みにくいといった点や、心の病で暴力的になった患者さんのターゲットになってしまうといった点があげられます。
また、老人ホームでは問題行動を抑制するための介護を行いますが、精神病院では問題行動を抑える投薬を行います。薬には副作用のあるものも多く、寝たきりになって認知症が進行するといったた事もあります。
ですが、介護施設に預けたいけれど、患者の暴力や喧嘩で病院から退去を迫られていると行った方は、認知症専門の心療内科や精神病院に併設されている入院施設も考える必要があります。
解放病棟と閉鎖病棟
心療内科や精神病院には解放病棟と閉鎖病棟があります。 解放病棟では自分の意思で精神病院に入院している方が多く、散歩や面会などの自由が利きます。
しかし、解放病棟でも心の病で誰かに診てもらわないと、危ないことをしてしまう方がおられるのも事実です。 1日中泣いている方や、妄想で暗殺者に襲われている方など、症状の軽い認知症患者さんの場合ですとストレスや不安によって、症状悪化してしまうこともあります。
解放病棟でも問題行動を起こしてしまう方や、攻撃的性格な認知症患者さんは閉鎖病棟に移されます。 閉鎖病棟では個室のトイレに壁が無い(自殺防止)、水が流れない(誤飲防止)、トイレットペーパーが無い(誤食防止)、窓が無いなど、普通の人間なら耐えられないと思われる環境です。
また、閉鎖病棟でも問題行動を起こした場合には、手足を拘束しオムツを履かせてベッドに縛り付ける保護室に移されます。 そこでは1日から10日ほどの投薬を治療を行い無理やり安定させ、閉鎖病棟に戻します。
精神病院や心療内科の入院施設の生活は基本的に自由はありません。 料理や趣味の時間など生活行動を大きく制限されるため、患者さんが何も考えなくなってしまいます。 そうなると余計に認知症が進行し、寝たきりになってしまいます。
この様な環境は認知症患者さんにとっては絶対良くはありません。 しかし、そうしなければ自分の生活が守れない、このままでは自分の親を殺してしまうかもしれないなど、追い詰められている方は手段の1つとして頭に残しておいてください。
介護が辛くて駆け込むのでは遅すぎる
心療内科や精神病院の入院施設に認知症患者は年々多くなっています。 それは、認知症患者を預かる介護施設が足らないことが原因です。
また、症状が軽いうちなら自宅で介護を頑張れる方もいるのですが、症状が重くなり攻撃的性格になってしまった場合には、施設受け入れ先が精神病院しかないといったこともあります。
事実、精神病院に預けるような時は、介護者も認知症患者さんを恨み、認知症患者さんも家族を恨むような状態です。 そうなる前に、自宅で介護は頑張れそうだけど、少し辛いといった様な時にこそ行政や病院や介護施設を頼りましょう。
ご紹介します!認知症で悩んでいるあなたへ!
はっきり言って認知症の介護は非常に大変です。育ててもらった母親・父親、愛する配偶者が認知症で違う人に変わってしまい、暴力や暴言は当たりまえで、ひどければ排泄物を投げつけてくるなどの行為もあり、介護者が精神的に参ってしまいます。
認知症患者本人も、正常に戻る瞬間は、とてもつらいものがあります。
でも、認知症は現代の医学では治らない…とあきらめていませんか?
認知症の改善をあきらめないでください。まだ手はあります。 その方法を知っておいて損はないです。
書籍で学ぶ認知症
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