認知症の進行抑制の可能性が
認知症は治療法が今の段階では見つかっていません。なので、認知症になるとどんどん進行するしかないという事です。もちろん、進行具合は人それぞれですが、この認知症の進行を抑制できる可能性が出てきました。
しかも、新しい薬ではなく既存薬です。
このほど、「シロスタゾール」という血液が固まるのを防ぎ脳梗塞予防などに用いられる既存薬に、認知症の進行を抑える効果のあることが、国立循環器病研究センターなどの研究で明らかになりました。
といっても、これから(2014年)臨床試験を開始する段階です。それでも、期待は大です。
認知症患者は、血管の病気を併発しやすくシロスタゾールを服用することがあります。そこで、、アルツハイマー型認知症で治療中の人を、シロスタゾール使用したグループとしなかったグループに分け、認知機能の変化を比較研究したところ、軽度認知症の患者では、シロスタゾールを内服した人の認知機能の年間低下率は、しなかった人の約8割に抑えられた。
「8割か」と落胆するところかもしれませんが、認知症は直接的には死に至る病気でなく先が長いので、2割も下がるというのはかなり大きな進行抑制といえます。
また、記憶したり、自分のいる場所を正確に把握したりする能力も改善したという結果が出ています。進行抑制だけでなく改善の可能性も出てきました。といっても、誤解してはいけないのは、治るという事ではない点です。あくまで、進行抑制や改善という段階での可能性です。
ただし、このシロスタゾールによる認知症の改善は、軽度のアルツハイマー型認知症の患者に限られ、認知症が進んだ患者では効果は得られなかったという結果になっています。
なので、認知症も早期発見が大事という事です。
国立循環器病研究センター脳神経内科の医長は「シロスタゾール服用により、アルツハイマー型認知症の原因物質等の脳外への排出を促進する作用が働いたのではないか」と語っている。
まあ、とにかくこの研究が早期に実を結んで、認知症治療薬でなく、たとえ軽度のアルツハイマー型認知症の進行抑制薬だけだとしても、その効果は絶大なので、一刻も早く完成されることを願うのみである。
ご紹介します!認知症で悩んでいるあなたへ!
はっきり言って認知症の介護は非常に大変です。育ててもらった母親・父親、愛する配偶者が認知症で違う人に変わってしまい、暴力や暴言は当たりまえで、ひどければ排泄物を投げつけてくるなどの行為もあり、介護者が精神的に参ってしまいます。
認知症患者本人も、正常に戻る瞬間は、とてもつらいものがあります。
でも、認知症は現代の医学では治らない…とあきらめていませんか?
認知症の改善をあきらめないでください。まだ手はあります。 その方法を知っておいて損はないです。
書籍で学ぶ認知症
認知症の本ってけっこうあります。何でも安くそろう安心のアマゾンで扱っている、おすすめの認知症の書籍を紹介しておきます。